第1回
高校で始まった地域づくりの学習。そのとき社会人はどうする?
2022年度に必修科目となった地理総合という科目によって、全ての高校生が「持続可能な地域づくり」を学ぶことになりました。そこでは地域調査をするだけでなく、持続可能な社会を作っていくことを学んでいます。若い世代を社会人はどのように支援し、また彼らから何を学べるのでしょうか。この講座では静岡市で行われた持続可能な地域学習の学習事例を紹介し、社会人の皆さんとその課題や展望について議論します。
第2回
「ハザードマップをどう使うのか」を考えてみましょう
最近、様々な災害のニュースを耳にしますが、そのたびに「ハザードマップを確認しましょう」と呼びかけられます。ハザードマップとは条件を限定して作成されたものですので、十分に書かれていないこともありますし、みなさんの暮らし方や災害の種類によって気にするポイントが変わってくると思われます。そこで、限られた講義時間となりますが、みなさんとともにハザードマップをどのように使うのかを考えてみたいと思います。
第3回
次世代サービスに必要な「小さなAI」
生成AIをはじめとした大規模AIの開発や、それらを利用したサービスの運用はコストが高く、利益度外視の開発競争が繰り広げられています。もちろん「大きなAI」の開発は重要ですが、サービスの持続可能性を考慮すると、エッジAIと呼ばれるような低コストかつ省リソースの「小さなAI」の開発も求められます。様々な業界で利用できるような「小さなAI」とはどのようなものか、実装例を用いて紹介いたします。
第4回
ヒューマンエラー防止の心理学
ヒューマンエラー(うっかりミス)の心理的な発生メカニズムの紹介およびメカニズムから導かれるヒューマンエラー防止のヒントを紹介します。うっかりミスは意識的に行わなければならない制御処理実行時に、注意がうまく働かず自動処理が割り込むことにより発生します。注意がうまく働かないのは制御処理の3つの弱点、遅さ、容量制限、持続制限のせいです。
第5回
朱子学における「読書」論 『朱子語類』を中心にして
「朱子学」は南宋・朱熹によって大成され、東アジア近世社会に大きな影響を与えた思想ですが、経書[儒教の古典]を読むことがその学問実践の大きな柱の一つになっています。ですから、朱熹は「読書」の方法(経書の読み/学び方)についても自身でよく言及しています。今回は、朱熹との問答をその門弟たちが記録をしたノートを後に編纂した文献である『朱子語類』を主な題材にして、朱子学における学問実践の一端「読書」に関する議論について簡単に紹介したいと思います。
第6回
微分・積分ってなに?
現代社会の問題を客観的・数量的に解決する上で切っても切り離せない数学、その中でも特に重宝されている微分と積分に関する講義を行います。物理学や経済学のような古くから学ばれている学問への応用だけにとどまらず、最近流行りのデータサイエンスを根底から理解するのにも必須の学問です。微分・積分とは結局何なのか?何に使えるツールなのか?そういったことを直感的に理解してもらえるような講義となっています。
6大学が「SDGs」をテーマに様々な切り口から講義をお届けします。
全6回出席された方には修了証書を授与します。
本講座は「しずおか県民カレッジ」の連携講座です。
静岡大学 地域人材育成・プロジェクト部門
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