第1回
私たちの体は微粒子だらけ?!ウィルスサイズの微粒子が健康を支配する
猛威を振るっている新型コロナウィルスは直径100nm ほどの微粒子ですが、体内にはヒト細胞や微生物から放出された同サイズの微粒子がたくさん存在しており、健康・疾病に大きく関与しています。本講座では、“小粒でもぴりりと辛い山椒”のように、小さくても健康に大きな影響を及ぼす生体微粒子の正体に迫るとともに、微生物から合成された微粒子の医薬品応用への展望について紹介します。
第2回
アフターコロナの家族・子育て・暮らし方を考える
新型コロナウィルスの流行は、家族や暮らしのありようも大きく変えました。コロナ前から、世帯規模の縮小や単身世帯の拡大、「つながり」の流動化など、生活の孤立化が課題になっていましたが、コロナ感染拡大期は、働き方や行動制限がライフスタイルに大きな影響を与えました。アフターコロナ時代に、私たちは、どんな新しいつながり、助け合い、暮らし方ができるでしょうか。かつての日本の子育てを振り返りながら、これからを考えたいと思います。
第3回
超高齢社会×デジタル社会をふまえたアフターコロナ時代の高齢者の居場所づくりを考える
コロナ禍で地域コミュニティでの居場所活動は,大きな制約を受けています。しかし,人的交流,社会活動を生み出す居場所活動は,高齢者世代にとって心身の健康にとって有効な活動であり,拡大が期待されています。また,デジタル技術の活用の期待も高く,新しい居場所活動の方法を考える必要もあります。講座では,高齢者の居場所の意味や効果などを解説し,アフターコロナ時代の新しい高齢者の居場所づくりについて考えます。
第4回
アフターコロナを支えるイノベーション~イメージセンサにできること~
長く続くコロナ禍も、いつかは収束します。アフターコロナに向けて、もとの元気を取り戻す活動をみんなでそろそろ始めなければなりません。しかしコロナ前に戻るというよりは、コロナ禍ですっかり変わってしまった生活スタイルや習慣を踏まえた新しい時代に突入すると考えることが必要でしょう。本講演では、「アフターコロナの新時代に、大学で行っている研究がどのように役立つか」について、演者が研究しているイメージセンサ(カメラの中で使われる画像をセンスする半導体素子)にできることを紹介します(タッチしないで操作できるタッチパネル、身体に何も身につけなくても健康管理ができる技術等々)。
第5回
ウィズコロナからアフターコロナへの大学教育
新型コロナウイルスの流行により、我々は社会活動のあらゆる面での見直しを迫られました。大学教育もその例外ではありません。これまでの大学教育から失われたものとそれを取り戻すための試み、またこのような状況であるからこそ生まれ発展しつつある新たな学習教育の方法などについてお話しし、この経験をウィルス対策確立後の世界(アフターコロナ)にも活かすにはどのようにすればよいか考えます。
2020年代私たちが直面しているのは、感染症、災害、国際紛争など克服されつつあると考えられてきた諸問題が、依然として大きな課題として立ちはだかっている状況ではないでしょうか。また、家族のあり方や社会のしくみ、技術革新の進め方、教育のあり方などの従来からの研究課題が、改めて問われ、その答えが求められている時代でもあります。令和4年度の静岡大学・中日新聞連携講座は、コロナ禍をへた社会とくらしを様々な視点から考えます。
静岡大学 地域人材育成・プロジェクト部門
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