地域社会は多種多様な問題を抱えており、既存の枠組みでは対応しにくい課題が山積しています。 一方、大学においては継続的に教育・研究・社会連携活動行われ、 地域課題の解決に寄与しうる資源がその成果として蓄積されていますが、 地域社会からそれが見えやすい状況には必ずしもなっていません。 「地域課題解決支援プロジェクト」は、地域社会が抱える課題を大学が再発見し、 大学のもつ様々な資源を活かしながら地域と大学が連携し、対応策をともに考え、 協働することによって解決することを支援する事業です。

　イノベーション社会連携推進機構では、平成23年度から「地域連携応援プロジェクト」を実施し、 教職員・学生が取り組む地域社会との連携を支援してきました。このプロジェクトは、 これまで教育・研究という枠組みでは支援できてこなかった活動にも支援を行い、 地域連携の芽を育てるプロジェクトとして内外から評価を得ています。しかし、 そこでの地域連携はすでに取り結ばれているものであり、 比較的少数の取り組み支援にとどまっています。
　それに対し本プロジェクトは、発掘した様々な地域課題を介して、 大学と地域社会が連携の担い手として互いを再認識し、一から連携を立ち上げていくことを支援する取り組みであり、 普段大学とのコンタクトがない地域をも巻き込んだ事業です。