
マコモの根絶
地域課題の概要
二級河川沖之川(油山川)の松和橋から瑠璃の橋に至る700mの間にはマコモが繁殖し、河川の流下能力を著しく低下させ、また一旦雨が降ると草やビニールがマコモの上に取り残され、景観上からも問題となっている。河川管理者(県)が年に1回刈り取りを行っているが、マコモは繁殖力が旺盛で、2カ月もすると元の状態に戻ってしまう。
課題解決のための今後の目標
袋井市の支援を受け3年間活動してきたことでモデル地区内のマコモは根絶できたが、全地区は困難であり、市の事業も次年度からは支援が無くなるため、河川管理者の管理に任せても元の状態に戻ってしまうことが予測される。そこで静岡大学のご支援をいただき、マコモの生態面から根絶する方法について研究に取り組みたい。
支援の内容・計画
マコモは少しでも根が残っているとすぐ再生してしまうが、完全に取り出せば再生しないこと、天地返しして1ヵ月も置けば根が腐り、簡単に取り出せることが分かった。ただ、自分たちで労力をかけて根を出すことはできても、マコモの生態までの研究は難しく、根絶する手法の研究までできていない。
この問題は、単に沖之川(油山川)だけの問題ではなく、全国の河川・全県下・各市町村の準用河川まで、全ての河川で共通する課題であるため、静岡大学のご支援で研究を進めていただきたい。
支援の効果
全国・全県下にはびこるマコモの根絶ができれば、河川管理維持費の減額、災害(水害)の防止、景観の向上、河川の親水性ゆたかなふるさとの川の復元ができる。
静岡大学 地域人材育成・プロジェクト部門
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